本を読む。正気を保つ為に。

読んだ本を記録する。

"岩田さん Iwata-San 岩田聡はこんなことを話していた。" を読んだ。

内容

ほぼ日刊イトイ新聞に掲載された岩田聡さんの言葉と、任天堂ウェブサイトに掲載された「社長が訊く」から抜粋した言葉を再構築した内容。岩田聡さんの学生時代からHAL研究所、社長就任後のエピソードが載っており、そこから「優秀なプログラマ」「合理的で人格者」であることが伺える。

MOTHER 2

ブログ筆者は根っからの任天堂ファンで、初めて手にしたゲーム機はゲームボーイカラーだったし、そこから任天堂の携帯ゲーム機はすべて手にしている。ポケモンやロックマンエグゼシリーズで育った。

しかし、岩田社長のことはほとんど何も知らなかった。ニンテンドーダイレクトに出てくる恰幅が良いおじさん程度の認識だった。大変失礼な話だ。 

なので、岩田社長の訃報を知ったとき「若いのに、残念です……」程度にしか捉えていなかった。

 

この本を読むまで、岩田社長が非常に優秀なプログラマであることを知らなかった。自分もプログラミングをかじった人間であるので、MOTHER 2 製作時のエピソードには驚いた。(任天堂ファンとしては伝説的なエピソードであるらしいので、知らなかった自分のほうがおかしいのだが)

いまあるものを活かしながら手直ししていく方法だと2年かかります。イチからつくり直していいのであれば、半年でやります。

岩田社長のすごいところは、上記のように具体的な見積もりを出せる技術力への自信や、現場の人間の心情も考慮して、相手に選ばせる余地を作った心遣いだと思う。

MOTHER 2 の開発に取り掛かるにあたって、岩田社長はチーム全員が扱えるようなツールを先に開発した。自分ひとりでプロジェクトを立て直すよりも、みんなで力を合わせたほうが早いというのは、合理的な判断だと思う。それに一人で直したら、ゲームを出すという目的は達成できるかもしれないが、チームメンバーの面目は潰れてしまう。危機的な状況下にあっても「やればできるぞ」とチームメンバーに伝わったからこそ、MOTHER 2 は完成したのだと思う。

岩田社長と読書

宮本茂さんが語る岩田社長についてのエピソードに

岩田さんは任天堂の社長になってから、ビジネスの本を読んでみんなに勧めるようになった。本の中にヒントを探すのではなく、自分の考えの裏付けや、人に伝えるのに役立てていた。 

 という話があった。

確かに読書をしていると、自分の考えや経験と一致すると感じることはよくある。岩田社長はさらに、読書から得た裏付けを仕事に生かしていた。自分が感銘を受けた本を社員に勧めたり配ったりすることで、共有できるコンテキストを増やしていたのだ。

暴論から始まる議論も無駄じゃない。

岩田社長は時々、暴論とも言えるような意見から話題を掘り下げることがあったらしい。例えば、母親目線でゲームは良くないものとされがちだ。そこで「ゲーム1時間の約束を守るために、本当に1時間後に電源が切れるのはどうか?」と提案した。そこから議論は白熱し、技術的な制約で結局実現はしなかったが、Wii のプレイ時間履歴という機能が誕生した。

社長だからこそこういった暴論とも言える意見を言うことができたのかもしれない。ブログ筆者は、会議というと発言のしにくさを感じてしまうのだが、社長が気軽に暴論を言ってくれると、下っ端も発言しやすいかもしれない。(そんなことないか?w)

カービィ

長い会議の時にお菓子があるとどんどん食べるから、カービィと呼ばれてた。

すごく好きなエピソードです。言われてみれば岩田社長はカービィに似ている気がしてきた。

私が経験してきたことで、無駄だったと思うことなんてないですよ。

これからも任天堂ファンでいたいと思える、そんな本でした。